僕たちのサイトが目指している「サステナビリティを経営のど真ん中に据えて、未来の企業価値を創り出す」っていう考え方、最近ますます「これだ!」って思う瞬間が増えてきました。社内でもSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)の重要性が語られるようになって、経営層だけじゃなく、僕たち現場のメンバーも自分ゴトとして捉える雰囲気が生まれてきてるんですよね。
TNFDとは何か - 自然資本が次の重要テーマに
このサイトのブログでTCFDについて学んでから、アンテナの感度が上がったのか、関連する新しいキーワードがどんどん目に飛び込んでくるようになりました。
その中でも僕が今、一番気になっているのが「TNFD(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures)」、日本語だと「自然関連財務情報開示タスクフォース」です。TCFDが「気候変動」のリスクと機会を開示する枠組みだったのに対して、このTNFDは「自然資本とか生物多様性」がテーマ。
世界経済フォーラムが警鐘を鳴らす生物多様性リスク
最初は「次は自然か…大変だな」くらいにしか思ってなかったんですけど、少し調べてみたら、これがとんでもなく重要だってことに気づかされました。世界経済フォーラムの「グローバルリスク報告書2024」でも、今後10年間のグローバルリスクの上位に「生物多様性の損失と生態系の崩壊」が入ってるんです。
僕たちのビジネスが、きれいな水や空気、豊かな土壌みたいな自然の恵みの上に成り立っていることを考えると、これって気候変動と同じくらい、いや、もっと根本的なリスクかもしれないですよね。
LEAPアプローチ - 自然資本への実践的な対応プロセス
じゃあ、企業として具体的に何をすればいいんだろう?って思って調べてみたら、TNFDでは「LEAPアプローチ」っていう分析プロセスを推奨しているみたいです。
LEAPの4つのステップ
これは「Locate(発見)」「Evaluate(診断)」「Assess(評価)」「Prepare(準備)」の頭文字をとったもので、以下のような流れで進めます:
- Locate(発見) - 自社の事業が、自然とどこで接点を持っているか
- Evaluate(診断) - どんな依存関係や影響があるか
- Assess(評価) - それがどんなリスクや機会になるか
- Prepare(準備) - それに対応して報告する
例えば、自社の製品の原材料が、特定の地域の生態系に依存していないか、サプライチェーンを遡って地図上にマッピングしてみる、みたいなことから始めるのかもしれません。なんだか壮大な話だけど、すごく具体的で実践的なアプローチだなと感じました。
サステナブル経営の土台を見つめ直す
TCFDへの対応もまだ道半ばなのに、次はTNFDか…と考えると、正直ちょっと気が遠くなる部分もあります(笑)。でも、気候変動の問題も、この自然資本の問題も、結局は僕たちのビジネスが立つ「土台」そのものの話なんですよね。
この土台が揺らいだら、どんなに立派な事業計画も意味がない。遠回りに見えても、この土台の健全性をちゃんと見つめ直すことこそが、本当の意味での「サステナブルな経営」なんだろうなと、改めて実感しました。
今日から始められること
僕も、もっと自分たちのビジネスと自然との関わりについて、勉強してみようと思います!まずは以下のアクションから始めてみるのはどうでしょうか:
- 自社のサプライチェーンをマッピングして、自然資本への依存度を可視化する
- TNFDの推奨フレームワークやガイドラインを読んでみる
- 社内で自然資本や生物多様性について議論する場を設ける
- 既にTNFDに取り組んでいる企業の事例を研究する
サステナビリティ経営の実現には、一歩一歩着実に前進することが大切です。TNFDへの対応を通じて、自然との共生を図りながら、持続可能な企業価値の創造を目指していきましょう。